①入稿してからも元原稿から大きく変更する朱入れ・赤字入れは、校正という範囲を越えています。それまでの推敲がされていないからです。
入稿後の訂正は誤字脱字、事実誤認程度にします。習慣をつけることで改善できます。読みづらいことはもとより略字、旧字、促音などにも注意しましょう。
②改行した次行は1字あけます。物語や場面の転換で基本的に改行することは書きました。
③指定の字を直し、訂正するときは字の上に×印を入れ、引き出して大きく訂正字を欄外に書きます。その字を消したいときは同じ方法でトルと記します。
挿入するときは字間、行間に線を引き出し、朱入れ字を書きます。印刷所がわかるようにハッキリ、大きく欄外に示すことが大切です。
④敬称などの整理も注意しましょう。特に固有名詞のまちがいは、他と誤解されますので致命的な誤りになります。個人名、地名、数字などは何度も元原稿と照らして確認します。ときには元原稿がまちがっていることもあり、こうした発見も経験を重ねるとわかってきます。
⑤パソコンなどで入力したら、必ず読み返してみます。少なくとも2回は見直したいもの。手書き原稿も同じ。作品を振りかえってみることと、校正のために習慣化します。長文の校正は一気にやった方がいいようです。日数をかけて校正すると統一性が悪くなります。