2011年刊 46判・並製 210ページ 定価:本体1429円+税
ムキ出しの資本主義農業へ問う一冊!
二宮尊徳が銅像になったのはなぜか。
尊徳といえば、蒔を背負って本を読む勤労勤勉の「少年金次郎」として有名だが、戦中・戦後に銅像として全国に広がったその姿=報徳思想は、国策が生んだ虚構だった。
関東を中心に疲弊した農村610カ所を回り、農業革命に汗を流した尊徳。
今こそ知りたい、尊徳の農政家としての真髄に迫る。
長塚節の「土」の解説とともに、自然秩序・心的秩序と資本主義下の農業問題に切り込む。